この本はエコロジーをテーマにしてはいるが、普通の人が想像する省エネとかリサイクルだけを扱った本ではない。副題の「思考の技術」に注目して欲しい。
この本が1971年に出版されたとき、原題は『思考の技術・エコロジー的発想のすすめ』だったのだ。これが立花隆のデビュー作。
『エコロジー的思考のすすめ―思考の技術 (中公文庫)』
立花 隆 - 価格: 620円
(中古:1円?)
- 出版年月: 1990-12
- Amazonランキング: 29518位
人間社会を含めた自然界は複雑で壮大な生態系になっている。一般的に知られているのは食物連鎖だろう。ある害虫を根絶すると今度は別の害虫が大発生するという話は聞いたことがあるだろう。
この本の主張はあらゆることを生態系を見るような観点から理解すべきである、という点にある。現実の事象とは複雑にからみあったものなのだから、一面的な見方は判断を誤るため危険だということだ。
1990年に文庫版を出版するにあたり「文庫版あとがき」が追加されているが、内容が全く古びていないために一ヶ所を除いて書きかえていないと立花自身が語っている。
そして21世紀に入っても全く古びないどころか同じ問題がますます深刻になっている。
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